みなさんは、据え置きルーターとモバイルルーターの違いをご存じでしょうか?
一般的には据え置きルーターは固定回線、モバイルルーターはモバイルデータ通信ができる端末を指します。
固定回線はフレッツ光など家にひくもので、モバイルデータ通信は外でも使うことができる通信と考えると良いかと思います。
ぱっと考えただけでも、家だけで使うのか、外でも使うのかによってどちらを選択するかは変わってきそうですよね。
今回は、そんな据え置きルーターとモバイルルーターについてそれぞれのメリット、デメリットを中心に違いをご紹介します。
1.使い放題の据え置きルーターと制限ありのモバイルルーター
据え置きルーター(固定回線)は、基本的にどれだけ使用しても金額は一律で使用制限はありません。
一方で、ほとんどのモバイルルーター(モバイルデータ通信)は使用制限があります。
どの会社のモバイルデータ通信かにもよりますが、3日で1GB、1カ月7GBまでなど、多くの場合使用制限がかかっています。
Youtubeの動画を標準的な画質で再生した場合、おおよそ2時間程度で1GBに達してしまいます。
LineやTwitterを使用する程度であれば問題ありませんが、普段から多くの動画再生をされるヘビーユーザーの方には、モバイルルーターだけというのは少々厳しいです。
ここでいう使用制限とは、多少速度が遅いけど、何とか使用できるという生易しいものではなく、制限がかかってしまったら、その間、インターネットはほぼ使用できないと考えた方が良いでしょう。
動画の再生や、ブログやSNSに大量の写真をアップロードしたい方、1日でもインターネットを使用できないと困るという方には、据え置きルーターをオススメします。
2.安定性高速の据え置きルーター
据え置きルーター、すなわち固定回線を意味します。
固定回線と言えば、NTTのフレッツ光などを連想する方も多いでしょう。
最近ではADSLのサービスを終了する会社も多く、光回線がメジャーとなっています。
ADSLと比較した場合の光回線のメリットは、基地局からどれだけ離れても速度が安定して出ることです。
従来のADSLは基地局からの距離に比例して速度が落ちるというデメリットがありましたが、光回線ではその心配はありません。
モバイルルーターの場合、どうしても地域によって電波の入りが悪かったり、最悪の場合、圏外ということも有り得ます。
マンションの低階層に住んでいたり、都会に住んでいれば問題なく使用できることが多いですが、郊外にお住みの方などは、契約前に問題がないかサービスの提供エリアなどを確認しておく必要があります。
ゲームや動画鑑賞などで、安定してインターネットを使用したいのであれば、やはり据え置きルーターが一番です。
3.工事不要のモバイルルーター
ここまで、固定回線のメリットばかりが目立っていますが、モバイルルーターにもメリットがあります。
据え置きルーターと比べた場合に導入コスト、月額費用が低い点が挙げられます。
据え置きルーターの場合、回線工事に2万円程度の費用がかかるのが一般的ですが、モバイルルーターの場合は、機種代を一括で支払わない限り初期費用は3,000円程度の事務手数料となります。
また、月額料金もモバイルルーターなら3,000円程度~、据え置きルーターなら4,000円程度~とモバイルルーターの方が割安となっています。
そのため、転勤が多い方や長期出張の方など、短い期間しか、そこには住むつもりはないという方には初期費用の低いモバイルルーターがオススメです。
モバイルルーターの場合、届いたその日から使用できるというのがメリットです。
また、据え置きルーターの場合、工事に入っていただくのに1カ月程度かかるということも、しばしばあり、1日でも早くネットを使いたいという方はモバイルルーターをオススメします。
工事までどうしても待てないという方は、モバイルルーターのレンタルを行っている会社もあるので、そちらを活用すると良いでしょう。
4.持ち運び可能なモバイルルーター
モバイルルーターの最大のメリットは何と言っても持ち運びができることです。
外出先やカフェなどで、パソコンやタブレットなどを使用したい方には必須です。
また、ビジネスマンではなくても、インターネット回線のない友達や親せきの家でパソコンを使いたい場合などには重宝します。
その他、スマートフォンをwifi接続にして、モバイルルーターに接続して使用することも可能です。
wifi接続を使用する分、スマートフォンの通信プランも小さめにすることができ、料金の節約にもなります。
ヘビーユーザーでなければ、モバイルルーターも、十分に選択肢の1つになり得ます。
動画を沢山家で見たいなら据え置きルーター、外で色々ネットを使いたければモバイルルーター
ここまでの内容を整理すると、動画の再生やSNSの更新などを行いたい、1日でもインターネットを使えないと困るという方は、通信制限を気にしない、据え置きルーターを使用することをオススメします。
逆に、そんなにインターネットを使わない、工事の立会いが面倒という方はコストも抑えられる、モバイルルーターの方が良いでしょう。
それぞれ、メリット、デメリットがあるので、生活のシーンに合わせて使い分けていくことが必要です。